「換気の見える化」で、感染症対策と省エネを両立 飛騨・世界生活文化センター様

写真提供：飛騨・世界生活文化センター様

飛騨・世界生活文化センター（愛称：飛騨センター）は、飛騨地域の活性化を目的として、2001年に開業した施設です。
飛騨センターは、「民俗文化をテーマに地域振興を進める飛騨地域の中核」「地域の発展に寄与し、地域が積極的に活用する飛騨地域の活性化の拠点」「情報の繋がりを通して地域の活動の支援を行う」という３つの役割を有しており、多目的ホールや飛騨地域の民芸品を展示する「ミュージアム飛騨」、国際会議の開催も可能な大型の会議場などからなる大型の複合施設であり、飛騨高山地域のランドマークとして、多くの地域住民の方に親しまれています。

本日はエアロコ導入の背景や導入のメリットについて、飛騨センターの施設管理部長・掛上（かけうえ）さまにお話しを伺いました。

施設内１７箇所にCO２センサーを設置

現状、エアロコをどのように活用されているか教えてください。

掛上さん

現状、センサーを会議室やホール、ミュージアム展示室など、「密」が気になる場所や不特定多数の人が集まる場所を中心に、全部で１７台導入しております。

飛騨センターの「エアロコ」見える化画面のイメージ

普段、どのような形でエアロコの「見える化画面」をご覧になっているのでしょうか。

掛上さん

基本的には、施設の管理を行う「防災センター」の空調管理画面とセットで、24時間監視を行っています。

エアロコの活用で、施設内の空調を効率的に制御

なるほど、空調管理の画面と一緒にエアロコをご覧になっているのですね！これにはどんな運用の意図があるのでしょうか？

掛上さん

当館は施設内の温湿度調整だけでなく、外気の導入（換気）なども遠隔制御を行っています。コロナ禍以前は館内の温湿度を主として運用していましたが、コロナ禍以降は換気が非常に重要となります。
エアロコで館内の換気状態を確認しながら、各測定場所で600ppmを超えたあたりから外気の導入を増やし、換気量を上げるようにしています。

まさしく「見えない空気を見える化」しながら、館内の換気状態を適切に保つべくエアロコを有効活用いただいているのですね！

掛上さん

エアロコによる「空気の見える化」など感染症対策の効果があり、幸いにして、今のところ当館で新型コロナの感染や、クラスターは発生しておりません。

飛騨センター内の空調制御のイメージ
（画像提供：飛騨世界生活文化センター様）

換気量が抑えられ、空調稼働を低減。大きな省エネメリット

クラスター発生リスクを下げるには、とにかく「換気が重要」と国も発言していますからね。ところで、クラスターの発生リスクを下げられたこと以外で、何かエアロコを導入された効果はありましたか？

掛上さん

館内の「空気の見える化」が行えるようになり、必要以上の換気をしなくて良くなったことです。
例えば大きな会議室では、これまで大型の空調機２台をフル稼働させていましたが、エアロコを活用していく中で空気環境の状態が「見える化」され、利用用途・人数に合わせて換気量などの調整を行い、空調機の稼働を１台にしても室内の換気量を十分に確保ことができると分かりました。

センサーが設置されている会議室（特別室）
（画像提供：飛騨世界生活文化センター様）

大型の空調機の稼働が半分に押さえられると、省エネ効果もあるのではないでしょうか？

掛上さん

空調の稼働を減らせることによる省エネのメリットは、かなり大きいです。
また他の部屋でも、空調機の外気導入と排気（排熱）を最適な比率で遠隔制御することで、排熱エネルギーロスの削減によって省エネが実現できています。非常に大きな効果が出ています！
感染症対策と合わせた省エネの事例は、施設を管轄する岐阜県庁にも報告をさせていただいたところです。
同じように「感染症対策」と「省エネ」の両立で悩まれている施設管理担当の方は多いと思いますので、そうした方にはぜひエアロコをお使いいただくとよいと思います！

まさしく「Withコロナ」の時代を生きる我々にとって、「換気」と「省エネ」の両立はとても重要ですよね。エコで感染症対策もバッチリな飛騨センターを、ぜひ皆さまもご利用ください！

＜飛騨・世界生活文化センターさまのHPはこちら＞