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クラスター対策にはとにかく「換気」。そのための「見える化」と「行動変容」を 中部学院大学・中部学院大学短期大学部附属 桐が丘幼稚園様

クラスター対策にはとにかく「換気」。そのための「見える化」と「行動変容」を
中部学院大学・中部学院大学短期大学部附属 桐が丘幼稚園様

学校法人岐阜済美学院 桐が丘幼稚園様
課題
安心、安全な園の運営が一番。とにかくクラスターを発生させたくない
解決策
タブレットでこまめに換気状態を確認し、こまめに換気。園内の空気を良好な状態に保つ
効果
「見える化」でスタッフの意識が変わる。より安心・安全な幼稚園の環境が実現

桐が丘幼稚園様(以下「桐が丘幼稚園」)は、岐阜県関市に位置する中部学院大学・同短期大学部の附属の幼稚園である。
同園では、「人間力を育てます」「個性を伸ばします」「表現力を高めます」「子育てを大切にします」の4つの要素を軸に、子どもたちが最初に集団生活を送る場である幼稚園教育の日々を実りあるものにすべく、恵まれた園内環境と充実した教育プログラムがそろう。

今回のコロナ禍にあっては、同園をはじめ、系列も含めると合計3園でエアロコを導入いただいた。
コロナ禍にあっても安心・安全に園の運営を続け、そして子どもたちの健康を守りぬくことが最も重要な課題である幼稚園。その中で桐が丘幼稚園では、どのような形で対策を行い、そしてどのような形でエアロコを活用いただいているのか。
本日は桐が丘幼稚園の園長・河井洋子様にお話しを伺った。

とにかくクラスターを出したくない、その思いに尽きる

河井様、本日はよろしくお願いいたします。まずは、桐が丘幼稚園でエアロコを導入いただいた背景について教えていただけますでしょうか。

河合様
とにかくクラスターを出したくない、その思いにつきますね。クラスター対策には換気が非常に重要だと言われていますし。

厚生労働省をはじめ、国からは「新型コロナのクラスター対策には換気の悪い密閉空間の改善が必要であり、二酸化炭素濃度を活用して室内の空気を1,000ppm以下に保つことが有効」という趣旨のコメントも盛んに出ていますからね。
それでは、実際に桐が丘幼稚園さまにおいては、この「見えない換気状態」を「見える化」できるエアロコをどのように活用いただいているのでしょうか?

河合様
基本的には園長の私やそれぞれの先生たちが、iPadで定期的に見える化画面を確認して、換気が必要な状態になったら「窓を開ける」、「扇風機や空調を起動する」などして換気量を増やしています。
また、センサーは基本的に教室内の見やすい場所に設置しています。エアロコのセンサーは、CO2濃度が上昇するとLEDのランプの数が増えていく仕組みなので、直接センサーを目視して室内の空気の状態を大まかに知り、換気を行うことも多いですね。
センサーを見るだけでも、ざっと換気状態が把握できるのは非常に分かりやすいですし便利です。
CO2センサーは、各教室のパッと目につく場所に設置されている

CO2センサーは、各教室のパッと目につく場所に設置されている

エアロコを活用し、「データに基づく感染症対策」を徹底

なるほど。それではエアロコの見える化画面はどのようにご活用いただいているのでしょうか?

河合様
基本的には、「一覧表示画面」で園内の10か所の換気状態をチェックしていますね。
桐が丘幼稚園さまの見える化画面のイメージ。園内には計10台のセンサーが導入されている。

桐が丘幼稚園さまの見える化画面のイメージ。園内には計10台のセンサーが導入されている。

河合様
あとは、朝の登園時間で一気にお子さまが増える時間帯ですとか、換気が気になるような特定の部屋がある場合には、「詳細グラフ画面」を活用して、より細かい時系列の換気状態をチェックしたり、他の日付・時間帯などと比較をすることで、その「密」状態が突発的なものなのか恒常的なものなのかを見極めたうえで、対策の強化に活用しています。
桐が丘幼稚園さまの「詳細グラフ画面」のイメージ。実線(6月17日)と点線(7月8日)のように、異なる日付や時間軸のグラフを重ねることで、分析ツールとして簡単に活用いただける

桐が丘幼稚園さまの「詳細グラフ画面」のイメージ。
実線(6月17日)と点線(7月8日)のように、異なる日付や時間軸のグラフを重ねることで、分析ツールとして簡単に活用いただける

複数の画面を活用いただいて、まさしく「データに基づく感染症対策」を徹底していらっしゃるのですね! 何か、こうした一連の取り組みに対する成果はありましたでしょうか?

河合様
コロナの感染経路は空気感染だけではありませんので、一概に言い切ることはできませんが、近隣の保育園や幼稚園、学校などではクラスターが続発しているのにかかわらず、当園では今のところクラスターの発生実績はございません。
これは、エアロコを活用して換気をしっかり行ったことのひとつの成果ではないかと考えております。

近隣の子どもが集まる保育園や小学校などでクラスターが続発しているにもかかわらず、桐が丘幼稚園さまでクラスターが起きていないというのは、園長先生はじめ、皆さまの環境衛生マネジメントの賜物なのだと思いますよ!

河合様
ありがとうございます。おかげさまで、定期的に保健所の方が立ち入りに来られるのですが、このエアロコを活用した取り組みについてご説明したところ、「素晴らしい取り組みですね!」と保健所の担当の方からも非常に高く評価いただきました。
当園のブログでも、この取り組みは保護者の皆さまへ周知させていただいていますよ!
桐が丘幼稚園さまのブログ「園長にっき」の中でも、エアロコの導入について紹介いただいた

桐が丘幼稚園さまのブログ「園長にっき」の中でも、エアロコの導入について紹介いただいた

先生たちの、「換気に対する意識」が変わった

本当に素晴らしい取り組みですね! ちなみに、河井先生が感じるエアロコの導入メリットは、どのような点にあるとお考えでしょうか?

河合様
一番大きな点は、画面をパッと見るだけで室内の空気の状態が分かるので、それによって「先生たちの換気に対する意識が変わった」ところにあると思います。
エアロコの導入前は、1日に1~2回、気が付いたときにタイミングをしていましたが、エアロコの導入意向は先生が自分たちでタブレットを見ながら自発的に換気を行うようになりましたので、「見えないものが見えるようになる」ことの効果は大きいと感じました。
園内では職員がiPadを活用し、適宜換気状態を確認。「密」になる前に、こまめな換気を励行している

園内では職員がiPadを活用し、適宜換気状態を確認。「密」になる前に、こまめな換気を励行している

まさしく、「見える化」が「行動変容」に繋がっているのですね。

河合様
その通りです。あとは、CO2濃度の動きで、「教室内の子どもの動き」が分かる点も面白いです。園児の皆さんが賑やかに教室の中で遊んでいるときはCO2濃度が上昇するし、静かにしているときは下がる。ですので、逆説的に、子どもが活発に動いているときは換気の回数を増やすということも行っています。この点は非常に面白いですね。
それから、CO2濃度以外の切り口では、夏場の時期は、エアロコで取得できる温度データを活用して、熱中症対策の観点で「暑すぎる部屋がないか」確認するのにも活用しています。

河井先生をはじめ、桐が丘幼稚園の皆さまの環境マネジメントの意識の高さが良く伝わりました。多くのお子さまがいらっしゃる保育園や幼稚園、学校や塾・予備校などでクラスター対策にお困りの皆さまへ、広く紹介したい事例だと思います。
本日はありがとうございました!

<桐が丘幼稚園さまのHPはこちら>

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※ 土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)は翌営業日以降に内容を確認させていただきます。

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